観賞魚として人気の金魚が見られる「アートアクアリウム」という展示はご存知ですか。
この展示では、金魚をただ展示するのではなく、独特の水槽に入れ、芸術作品として展示を行います。
今回はそんなアートアクアリウムの見どころについて紹介していきたいと思います。
◆概要

アートアクアリウムは2010年3月に京都で初めて開催されました。
クリエイターの木村英智氏によれば、アートアクアリウムとは、プロダクトや空間デザイン、演出と水槽の中の生態系の融合だそうです。
この展示会は好評を博し、2017年までに11都市で28回もの展示を行っています。
また来場者数も760万人(2017年9月時点)を超えました。
その評判は海外までおよび、2015年にはミラノでも展示会が開かれました。
展示会のスケジュールは、アートアクアリウムのホームページで紹介されています。
土日祝日は大変混雑し、入場規制などがある場合もありますので、可能であれば平日の訪問をお勧めします。
◆見どころ
◇金魚と光の融合

一番の見どころは、金魚と光の融合です。
金魚が入った水槽は独特の形をしており、それぞれにテーマが設けられています。
大奥や花魁といったテーマから、着物やぼんぼりなど日本の日常生活に根付いているテーマの水槽もあります。
数ある作品の中でも、光の色が次々と変わっていく作品は、幻想的で美しいです。

金魚に光が当たり、赤や青に変化する様子はもちろん美しいですが、シルエットが浮かび上がるような優しい光を使った作品は、水槽の中で泳ぐ金魚がどこか儚い印象も与えてくれます。
◇徹底した飼育環境
アートアクアリウムの金魚は、徹底された管理のもと飼育されています。
栄養価の高い食事餌を与えられ、水質の整った環境で、愛情を持って飼育されています。展示会が終わると元気に元々飼育されていたところに戻っていきます。
珍しい品種は、展示会後も飼育を続け、展示会と一緒に日本全国を回ります。
中には、展示会中に産卵し、稚魚が大きくなって展示会に出ることもあるそうです。
アートアクアリウムは、金魚の一番の晴れ舞台ですが、同時に金魚が最も快適な環境でもあるのです。
◇金魚の魅せ方
現在私たちは金魚を横から鑑賞することができますが、昔はたらいや火鉢で金魚を飼育していました。
そのため、多くの種類が上から鑑賞して美しく見えるように作られています。

アートアクアリウムでは、最も適した角度から金魚を見られるブースがあり、金魚を上から覗き込むことができます。
そこでは、種類によって細かく水槽が分けられており、それぞれの特徴をじっくり観察することができます。
◇伝統工芸品とのコラボレーション

アートアクアリウムでは、九谷焼きの器や江戸切子でできた器に金魚が展示をされています。

特に、九谷焼きの器には金魚の絵が施されていて、器の美しさにも目を奪われます。
◆イベント
東京の会場で行われる展示会は、会期が長く、期間中に様々なイベントが催されています。

夜にDJを招いたイベントが行われていたり、専用入場券を事前に購入しておけば楽しめる、花魁や芸妓、舞妓も見ることもできます。
【参考サイト】
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