狛犬を知っていますか?
日本に旅をする際には、目にする機会が多いかもしれません。
この記事では、狛犬とは何なのかご紹介したいと思います。
◆狛犬とは

狛犬とは、獅子や犬に似た日本の架空生物です。
一般的に石像で、神社や本殿の入り口などの両脇に向かい合うように置かれています。
邪気を払い、神聖な場所を守る役割を担っています。
◆歴史

狛犬の起源は、古代インドで守護獣とされたライオンの像であるとされています。
日本には、6世紀に中国の獅子像が仏教とともに伝わってきました。
日本に伝わった当初は、2頭とも同じ姿をしていましたが、平安時代になると、一方が口を開けており(阿形)、もう一方が口を閉じ、角がある姿(吽形)になりました。
鎌倉時代後期から次第に容姿が簡略化され、昭和時代以降に作られたものは、角がなく、口が開いているか、閉じているかの違いのみとなりました。
実は、阿形が獅子、吽形が狛犬と分けられていたようですが、近年では2頭まとめて狛犬と呼ばれています。
また、材質も時代によって異なります。平安時代や鎌倉時代には木で出来ており、屋内に置かれていました。
しかし、次第に屋外におかれるようになったため、石で作られるようになりました。
◆阿吽

狛犬は2頭で一対で、向かって右に置かれているのが阿形(口を開けている)、左に置かれているのは吽形(口を閉じている)です。
また、狛犬だけでなく、仁王像にも阿形と吽形があります。
この阿と吽を合わせて「阿吽」という言葉があります。
この言葉は、サンスクリット語のアルファベットの最初と最後の文字を意味しており、ひいては初めから終わりまでという意味を持っています。
また、日本には「阿吽の呼吸」という言葉があります。
「阿」は口を開いて、「吽」は口を閉じて発音することから、呼吸が連想され、息がぴったり合うことを「阿吽の呼吸」と表すようになったとされています。
【参考サイト】
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