5月5日はこどもの日と呼ばれる祝日で、男の子の健やかな成長を願ってお祝いをします。
この日を祝うために、縁起が良いとされる食べ物を食べます。食べるものは地域によって異なります。
私の地元では、こどもの日を1ヶ月遅れでお祝いし、よし巻き団子を食べます。
よしとは、葦のことを指します。
(葦の読み方は”あし”が一般的ですが、8世紀頃に読み方が変わり、”よし”になったとされています。)
何故、葦の葉を使うのかは定かではありませんが、私は、葦は”よし”と読むため、
縁起が良いからではないかと思っています。
よし巻き団子は、極めて狭い地域でしか作られておらず、ほとんど知られていません。
また、家庭によって作り方が多少異なるため、今回は、私の実家の作り方を紹介したいと思います。

まずは団子を作ります。上新粉といううるち米を挽いた粉を熱湯で練って、よく捏ねます。
纏まって、手に付かなくなったら、雫型にしていきます。
今度は、葦の葉で、団子を包んでいきます。
二本の葦を使い、団子が隠れるように包み、藁を巻いて解けないようにきちんと止めます。
この形は、諸説ありますが、厄除けのために蛇の頭に似せたという説や、
勝負強くなるよう武士の頭の形であるという説があります。

包んだ団子は、5本を一つに藁で束ね、熱湯で30分ほど煮ます。
煮た団子は、湯から出して冷まします。
冷めた団子には、葦の香りが移っています。
食べる際は、葦の葉を剥がし、きな粉をつけていただきます。

また、私の地方では、こどもの日を祝う際、
菖蒲の葉を身体の悪いところや、よくなってほしいところに巻く風習があります。
これは、菖蒲の読み方が”ショウブ”ということから、”勝負”を連想させるためと聞きました。
また、まっすぐに伸びる葉の形が健やかな成長を連想させるのかもしれません。
私は、幼い頃から、できるだけ賢くなれるようにと、毎年頭に巻いています。
身体に巻く以外にも、菖蒲の葉は、屋根の棟に飾ったり、お風呂に入れたりして、
厄除けや健康を願うために使われます。
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